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MFJ-266Bの改造記録
MFJのアンテナアナライザMFJ-266Bを購入してから、リチウムイオン充電式電池を追加して使ってきました。
電池を充電するためには、内部にあるピンを差し替えて、充電ポジションにしないと充電できません。
このポジションでは、外部電源でアナライザを動作させることが出来ない仕様になっています。
電池の電圧が低下してくると、オシレータの発振周波数が不安定になり、SWRの指示値が目まぐるしく変動します。
シャックで測定するときは、外部電源で動作させたいので、いちいち中を開けて、ピンを差し替えていました。
最近、どうも電池の持ちが悪いと感じて、内部を詳しく観察してみると、電池ではなく別の問題点が見つかりました。
その問題とは、電源スイッチのON時の抵抗がかなり大きく、電圧が低下してしまっていたことです。
この電源スイッチは一度壊れたことが有り、秋月のPS-70Sと全く外形が同じであったので、交換しています。
スイッチは、コネクタで固定されており、簡単に抜き差しして交換できます。
ただし、電流仕様がDC30V10mAと電源スイッチとして使うには、電流容量が全く足りません。
このため、比較的短時間でON抵抗が増大してしまったものと思われます。
再度交換してもまた短時間でON抵抗が増大するのは、明らかですので、電流容量の大きなスイッチに交換することにしました。
手持ちのスイッチに、NKKのM2022が有ったので、フロントパネルの電源スイッチの穴に取り付けてみました。
ただし、上下にON/OFFするように取り付けると、基板上の半固定抵抗と干渉することが分かり、90度回転させて、フロントパネルに一番深く取り付けると、何とか基板との干渉を回避できることが分かりました。
このスイッチはDC125V6Aなので、電源スイッチとしては、完全にオーバースペックです。
ついでに、電池の充電と外部電源での動作をいちいち切り替えるために内部のピンを差し替えるのが面倒なので、リレーを追加して自動的に切り替えられるようにしました。
12Vのリレーであれば、電源ジャックから直接の12Vでリレーを動作されば良いのですが、あいにく手持ちのリレーがオムロンのG5V-1で5V仕様しかありません。
そこで、外部電源の充電回路に挿入されている5Vのレギュレータの出力で、リレーを制御することにしました。
いずれにしろ、外部電源が供給されているとき、ピンが外部電源側に刺さった格好になれば良い訳です。
これで、電源スイッチによる電圧低下も解消し、充電も外部電源での動作も出来るようになりました。
上がオリジナルの電源部付近の回路で、下図の様にリレーを追加し、内部のピンの抜き差しをしないでも充電動作と外部電源動作の自動切換えが出来るようになりました。